コーティングの平均的な寿命はどれくらい?
業者や工場に依頼したり、各自DIYで行ったりとさまざまな方法があるコーティングですが、このコーティングの平均的な寿命とは一体どのくらいでしょうか。
業者などいわゆるプロに依頼した場合、平均的には1〜2年と言われています。
自分で施す場合、コーティング商品で「何年持続」と書かれていることに関しては、あくまで「光沢」に関してのみで、撥水性能に関してはこれよりずっと短いです。
しかし、両者ともコーティング用のメンテナンスキットを適切に施工することで、大きくコーティングの寿命が変わります。
また、洗車の仕方によっても変わってきます。
例えば、洗車に使用するマイクロファイバースポンジは通常のスポンジと違い吸水力が強いため、磨き傷ができてしまうので力を入れすぎないように注意しましょう。
黄砂の多い季節は多めに洗わなければなりませんし、夏の炎天下はシミ汚れの原因になるので注意です。
このように、少しずつで良いので、手間を惜しまず愛車をきれいに維持するようチャレンジしてみましょう。
自分でコーティングしてみる
自動車の洗車は結構手間がかかります。
また走行しているうちにすぐに汚れてしまいます。
はじめはボディコーティングの効果を十分に理解していなかったのですが、調べてみると水洗いだけで済むというのです。
その理由はボディ表面に油脂系のコーティングを行いコーティングを施すことで皮膜をつくって汚れはその表面につくため水洗いだけで流すことが出来るというものです。
もちろん油脂なのでいずれは落ちることになりその効果が薄れますが、コーティングの場合は市販されているので自分でもできるというものです。
しかもツヤがでてボディの傷も目立たなくなることもありDIYにチャレンジしてみました。
まずはきれいにボディの表面を洗います。
しかしそれだけでは落ちない鉄粉などが付着しています。
そのまま塗布してもボディ表面に鉄粉がついているときちんと塗ることができません。
鉄粉などは粘土で取り除くことができます。
そうするとボディはとてもなめらかになりそこにコーティングを行うのです。
DIYにチャレンジしてはじめはすこし手間ですが、次は汚れても水洗いだけですむので気持ちは楽です。
タイヤ屋さんのコーティング!磨きも挑戦!
板金塗装などに比べると、プロと素人の施工に違いが出にくいと言われるコーティング。
では、素人とプロの技術の差とは一体何なのか?
それは磨き処理のテクニックだと言われています。
塗装表面にある小さな傷を磨き処理を施すことで消すことができるから、プロが磨いた後にコーティングを施工すると美しく仕上がるのです。
そこで私も磨き処理を行える工具を購入しボンネットだけやってみることにしました。
プロの方が磨き処理をしているところをよく観察すると、工具をボンネットに対して平行にあてていることに気がつきました。
磨き処理は塗装を削っていることと同じですので、やり過ぎに注意しながら作業をすすめていきます。
洗車キズなどが見えなくなった地点で作業を止めて、コーティングの施工に映ります。
ムラにならないように気をつけながら溶剤をボディに塗布し、薄くつけて伸ばします。
綺麗に仕上がり、自分的には大満足!この次は、ドアやフェンダーの施工に挑戦します。
「長所と短所から考えるコーティング」
従来のワックスは雨や洗車で流れたり、そうでなくても蒸発してしまうため、1ヶ月程度しか効果が持続しませんでした。
確かに「圧倒的に安価」「個人でも手軽にできる」という大きな長所はあるのですが、短い間隔でワックス掛けを繰り返す必要がある、という負担もまた大きかったのです。
それに対し、コーティングでは、通常の物でも1~3ヶ月程度、フッ素系のものなら半年以上、ケイ素系のものなら1年以上は効果が持続すると説明するメーカーが多いです。
このように、単純にコーティングと言っても複数の種類があり、それぞれに長所短所があります。
たとえばケイ素系の長所はその耐久性以外にも、「自然なツヤ」「汚れが落ちやすい」といった事がありますが、施工が難しく、時間がかかり、料金も高めになります。
フッ素系は逆に比較的施工が簡単かつ安価なのですが、ケイ素系よりも耐久性が落ちるため、再施工の手間がかかるという短所があります。
ですから、車の保管場所や利用頻度、そして予算などを考慮して、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
コーティングとコンパウンド。その違いについて
車を綺麗にするさいによく出てくるキーワードがコーティングとコンパウンドです。
コーティングは、ポリマーと呼ばれる重合体を車のボディに塗布するというものです。
ワックスなどと同様にボディの表面に新しい被膜を作ることで、汚れを付きにくくし、また独特の輝きを放つことができます。
一方でコンパウンドは表面を研磨してしまうものです。
目の粗い粒子で研磨をすれば傷だらけになりますが、目の細かい粒子で研磨することで、表面の傷を無くし、均一に平らにするという効果を得られ、新車のような輝きを取り戻すことができます。
両者の違いとしては被膜を作るか、塗膜を削って均等にするかといったものになります。
このように両者は性質がまったく違いますが、コンパウンドは余計な汚れも削り落としてしまうので、コーティングなどあらたに塗膜を作る場合の下地処理として広く使われていますし、修理したさいに再塗装したさいの仕上げとして使われています。
コーティングで強度も強化できるのか
コーティングでは強度を強化することはできません。
ポリマーは高分子化合物と呼ばれるもので、
その高分子化合物の膜を塗布することをコーティングといいます。
高分子化合物は一言でいえばプラスチックです。
決して固いものではありません。
そして、施工の際の厚さは0.1ミクロンという薄さなのであってないようなものです。
また、厚く塗ってしまうと、ポリマー膜のひび割れの原因にもなり、
いざ膜をはがす時には大変な労力がかかってしまいます。
結果として薄い膜しか塗布できません。
車は金属でできていますし、そこに薄いプラスチックを塗布したところで強度的にはなにも効果はありません。
効果はあくまで水垢や泥、鳥の糞などの汚れを付きにくく、
同時に落ちやすくし、塗装の劣化を防ぐものです。
強度をあげて小石等から塗装を守るものではありません。
車の状態をキープしてくれるコーティングですが、
正しい認識を持たなければ、逆に車の寿命を縮めてしまう恐れがあるので注意しましょう。
コーティングの作業の手順に関して考えてみた
コーティングというのはそれ自体はそんなにお金がかかるものではありません。
大半は技術料であるので業者に頼まないで個人で行えばかなり安く済む可能性があります。
コーティングの作業には最低限ポリッシャーが必要です。
手順の最初はまず綺麗にシャンプーを行うことです。
ここは非常に大事で細部まで綺麗にシャンプーをしていくことが大事です。
この後に鉄粉処理をしていきます。
この作業は新車や新車に近い車で洗車後にザラザラした感じがなければ省いても構わない作業です。
逆に中古車であればしっかり落としておく必要があります。
この後にゴムやガラスやプラスチックなどに液がかかるとまずいのできちんとマスキングしておきます。
そしてポリッシャーとコンパウンドを用いて磨き上げていきます。
これが非常に手間のかかる重要な工程です。
その後に脱脂をします。不十分な部分があればこの手順を繰り返し行います。
プロでも何度でも繰り返し行う場合もあるのできちんと丁寧に行っていくことが大事です。